スルガ銀行に半年間の業務停止命令は異例の処分
多数の不正が発覚したスルガ銀行のシェアハウス融資に対して、半年間(6ヵ月間)の業務停止命令が金融庁から出されたというニュースがありました。不動産融資で資料を改ざんするなど銀行としてあるまじき行為が露呈した結果ですが、半年間(6ヵ月間)の業務停止命令は異例の処分であると言わざるを得ません。スルガ銀行の不正融資は、一般人を巻き込んでの許しがたい行為だと思います。
■ 目次 ■
スルガ銀行の不正融資に思うこと
あらためて、スルガ銀行の不正融資については述べる必要はないと思いますが、スルガ銀行のシェアハウス融資に対して、資料を改ざんするなど銀行としてはあり得ない隠蔽工作を行っていたことが明らかになりました。
シェアハウス融資の融資審査では、約99パーセントというほとんどの案件が承認されていたということからも審査そのものが機能していなかったのではないかと思われる。
一般の住宅ローンであれば、年収(返済負担率)や勤続年数・担保としての物件評価などによって、融資が下りないことが考えられるのだが、99パーセントで承認というのは異常の高さだと思います。
金融庁の立ち入り検査などで、スルガ銀行の不正行為が分かったというが、もう少し早く検査が行われていれば、被害は少なくてすんだのではないかと思います。
「シェアハウス」とは、1軒の住居を複数の共有で住むことであり、テレビドラマやニュースなどでも取り上げられたこともあることから人気が高いのかと思いきや、もし自分が住むとしたら、「シェアハウス」を選択するかと言えば思いませんからね。
スルガ銀行の不正融資を受けて「かぼちゃの馬車」の物件を買われた方は、借金が返済できずに破産される方が増えているということです。不正融資の結果、泣くのは不正融資を受けた一般人なのですから許しがたい行為なのではないでしょうか。
安定した老後を送るため、あるいは子どもたちに資産を残すためと言った理由で、「かぼちゃの馬車」の物件を購入されたと言うこともニュースで報道されていました。
スルガ銀行のホームページには、金融庁から受けた行政処分(業務の一部停止命令ならびに業務改善命令)について掲載されています。スルガ銀行だけが原因の問題ではなかったような気もしますけどね。
不動産会社がよく行う不正融資の方法には、
-
- 物件価格を高く捏造する
- 家賃を高く捏造する
- 通帳を偽造して資産を多く見せる
- 数の法人で複数の不動産を持っていることを銀行に隠す
があるそうです。怖いですね。
スルガ銀行の独自サービス
スルガ銀行は、他の銀行にないユニークな独自サービスを展開しています。不正融資が取り上げられてあまり知られていないのでご紹介させて頂きます。
みまもりサービス
大手総合保障警備会社のALSOK(アルソック)と提携して、ホームセキュリティの侵入警報を受けた場合に預金口座を自動的にロックするサービスです。預金を不正に引き出されるなどの被害を未然に防止することを狙いとしています。
移動銀行窓口車
他の銀行も取り入れられているサービスかもしれませんが、ATMを搭載した車両(愛称:アクセスビークル)が、駐車場などへ移動して銀行として活躍するサービスです。銀行の店舗やATMへ行くのが困難な人などには、利便性の高いサービスなのではないでしょうか。
おわりに
スルガ銀行の不正融資を受けて「かぼちゃの馬車」の物件を買われた方は大変だと思います。破産まで陥っていないにしても、非常な痛手を被っていることかと思います。そういう人を救済する方法はないものかと考えさせられた事件でした。
半年間(6ヵ月間)の業務停止命令は異例の長さではあるが、業務停止期間が終われば、不動産融資を再開できるということが気になりますけどね。
不動産の融資は、身の丈を持った融資を受けるべきだと感じます。背伸びをして融資額が多かったとしても、返済することができなくなっては元も子もありませんからね。
「かぼちゃの馬車」のネーミングセンスはさすがです。魔法が解けてしまいましたね。スルガ銀行内部のパワハラも原因だと言われていますけどね。
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